増田悦佐さんより〜「世界は深淵をのぞきこみ、日本は屹立する」 シリーズその4(前半) |
UPDATE 2011.09.16 |
9・11事件から10年、何がどう変わったのか?(前半)
早いもので、アメリカ中、いや世界中を混乱と恐怖の渦に引きずりこんだ9・11事件からもう10年も経ってしまった。若い人の中には、当時まだ子供だったので、いったい何が起きたのかはっきりとは知らないとおっしゃる方もいるだろう。
アルカイーダというイスラム教過激派組織に属し、大型旅客機操縦訓練と特攻訓練を受けた若いアラブ人数名が直接の実行部隊となった、大がかりなテロ事件だった。アメリカの航空会社が定時で運行していた大型旅客機数機を乗っ取って、ニューヨークのワールドトレードセンターのビル群や、ワシントンとバージニア州の政府軍事施設数カ所に旅客機ごと突っこむ自爆特攻攻撃を仕かけたのだ。ニューヨーク班はほぼ完全に成功し、ワシントン・バージニア班は不成功だった。犠牲者数は6000名を超えた。