増田悦佐さんより〜「エリート主義『経済学』の虚妄」 シリーズその9 (前半) |
UPDATE 2010.12.03 |
高齢化と肥満、ほんとうにこわいのはどっち?(前半)
先週号に掲載した最後のグラフをじっくり検討していただいた読者のみなさんは、日本社会がいかに急速に高齢化していくかについて、十分ご理解いただいていることだろう。1990年代まではトップグループの一角を占めるにすぎなかった日本の高齢化人口比率(65歳以上の人口を全人口で割った比率)は、2000年の17.4%から2005年には20.2%と20%台に乗せて僅差で首位となり、その後は2010年に23.1%、20年に29.3%、30年に31.8%、40年に36.5%、そして2050年には39.6%と、ぶっちぎりで高齢化レースの首位を独走しつづけることになる。