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増田悦佐さんより〜「花づな列島日本の奇跡をことほぐ」 シリーズその2
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UPDATE 2010.04.09
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海に漂う剥き身の二枚貝のようだった日本の都市
18世紀中葉に生まれたゲーテが、19世紀を迎えたヨーロッパを祝福した文章がある。1809年に初版が刊行された『親和力』だ。その一節を川崎寿彦著『楽園と庭——イギリス市民社会の成立』(1984年、中公新書)から孫引きさせてもらおう。
いまでは大きな町でさえも城壁が崩され、豪壮な城の濠もうめられ、町は大きな村と選ぶところがなくなり、そういう光景を旅行の途中で見ますと、世界の平和が確立されて黄金時代が近づいたようにも感じられます。
川崎『楽園と庭』、212ページ