増田悦佐さんより〜「ゴロツキ国家におびえるな」 シリーズその4 |
UPDATE 2009.12.04 |
権力の闇を象徴する、なんでもありのロシア
さてどん尻に控えしは……ロシアである。これほどオールラウンドに怖い国はない。人口動態を見れば、ちょうどソ連邦が崩壊しロシア連邦に衣替えしたころから、死亡率が出生率を上回り始め、その差はどんどん開いている。近隣諸国に気に入らない政権ができると、むき出しの武力侵略をしたり、武力を背景にした威嚇や恫喝で、自国よりの政権に交代させようとする。経済を見れば、政治権力を握った人間が好き勝手に有力企業を取り潰したり、解体してたっぷり利権の詰まった部分をお気に入りの人間に経営させている会社にくれてやったりする。そして、自分たちの権力を脅かすような言論活動をした人間は世界の果てまで追いかけ回して暗殺する。